言語学入門: 言語学の世界とつながり

「ノート」タグが付いているものはただのノートである.まあ興味があれば見ればいいし, なければ見なければいい.　本格的に勉強したいならうちの学部入れ. 誤りを見つけたら指摘すること. 内容は授業及び教材の出典が主である. 注意しなければならないのは, 侮蔑的な言葉はほめことばであることである. よく茨城とかIT業界とか英語とかにそういう言葉を浴びせているのはそういうことである.

大学の厚生科から連絡が来た. 書類を提出しなければ奨学金が止まる. 両親への連絡は簡単だろうとのことだ. こっちの事情も知らないで. 嫌なことは勉強で忘れよう.

#7. 言語学の世界とつながり ##7.1 言語学の世界 世界には6,000もの言語が推定されている中でも, それらの多くが次の特徴を共有している.

#(1) 音素の数は10から70に及ぶ. 方言によるが, 英語にはおおよそ40個の音素がある.

#(2) それぞれの言語には少なくとも/a/, /i/, /u/の3つの母音がある. これらの音はもっともかけ離れていて判別しやすい.

#(3) 全ての言語で複数の破裂音がある. /p/, /t/, /k/である.

#(4) どの言語においても文は主題と題述で成る. むしろどうやったらそれら無しで意味を表せるというのか.

#(5) VO型言語は前置詞を取り, OV型言語は後置詞を取る傾向にある. 高知市ではないって何度言ったらわかるんだMozc.

##7.2 類型論 (Typology) 打ち間違えに関する学問ではない.

###7.2.1 母音方式 基本母音表を参照. ご存知の通り日本語では5つの母音があり, 50音という非常にスッキリとした体系を成立させることに成功した. 一方で, 方言によるが, 英語は12から16個の母音を持つ.

##7.2.2 強調 (Accent) 音節やその他の音の単位に強調を付加する方法. 大きく分けてstress accent方式とpitch accent方式がある. また, その両方を使う言語もある. stress accent方式はfree accentとfixed accentのものがあり, 馴染みがないがfixed accentのハンガリー語では最初の音節が強調される. 英語は当然stress accent方式のfree accent, 日本語はpitch accent方式である. なお, stress accent方式はひそひそ話をしにくいという欠点がある.

##7.2.3 語順 大抵SVOかSOVだが, お隣さんのWelshは動詞が前にあるVSO型である.

##7.2.4 98言語における色を表す基本的な言葉 (Berlin & Kay, 1969) 言語によって色を表す言葉は違う. 虹は何色あるかというよくある質問はこれを端的に表す. しかし最近は4294967296色も扱える者が増えているらしい. 人間かどうかは定かではない.

#7.3 言語学的なつながり ##7.3.1 サピア＝ウォーフの仮説 (Sapir-Whorf Hypothesis) このサピアとウォーフっていう2人の研究者は別々に見つけた. まあ, よくある話ではあるが…

狭い意味では, 言語決定論である. 言語が考えを決定してしまう.

広義では, 言語相関論である. 言語が区別を知覚し, 言語によって記号化された区別を記憶する. これに関しても, さっきの虹の話はいい例である.

##7.3.2 分類 (Categorisation): Women, fire, and dangerous things (Lakeoff, 1987) 名詞は様々な形で分類される. Dyirbal語では, 女性, 火, 危険なものというのが同じ分類にある. 私の持論では, 男が単に欠点を持っているだけだ. 他の動物にはどちらも同じぐらい危険だ.

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